TCH(歯列接触癖))について

TCH(歯列接触癖)とは

上下の歯の接触は、会話や食べ物を咬んだり、飲み込む時におきます。1日の歯の接触時間の合計は平均20分とされています。何もしていないときは、上下の歯は接触していません。

しかしながら、パソコンで作業をしているとき、テレビを見ているとき、料理をつくっているときなど、何らかの作業をしているときに、気付かずに長時間にわたり上下の歯を接触させている人がいます。

この何もしていないときに、無意識に上下の歯を接触させる癖
「 TCH(Tooth Contacting Habit)」といいます。

●TCHの問題点

強い咬みしめは長時間続けることは難しいのですが、弱い歯の接触は気付かずに続けていることが多くあります。気付かずに長時間にわたり上下の歯を接触し続けると、様々な問題がおきます。

少しでも歯と歯が接触すると筋肉は緊張し、血管は収縮して血流量は低下します。長時間にわたると筋肉は疲労します。そして、肩こり、あごの痛み、歯や舌の痛み、歯周病の悪化などの症状を引きおこします。

TCHがもたらす口の中の症状

歯周病の悪化、歯が削れる(咬耗)、歯の破折、詰め物やさし歯が取れる、
咬み合わせの違和感、歯がしみる、口が開きにくい(開口障害)、舌痛症等
の症状が現れることがあります。